看護師のための電解質ガイド

Clの調節機構

ClとNaの大きな違いは、その調整のされ方です。
これらの電解質は、音に腎の尿細管の再吸収の場で調節されます。

 

Naは、能動的な再吸収機構やそれを調節するホルモンが手厚く用意されてます。
しかし、Clは、Naのプラスの電荷によって引き寄せられるなどの作用により、
付き添うような形で再吸収されます。

 

原則としてほかに原因がなければ、ClのレベルはNaと並行して上下します。
そして、高・低Na血症の原因となる病態は、いずれもClの異常の原因となり得ます。
ですから、Cl異常をみたら、Naの変化を比較し、それで説明がつくかどうかを確認するようにします。

酸塩基平衡の影響を受けるCl

Clは、もう一つの大きな側面があります。
それは、酸塩基平衡の影響を受け、酸塩基平衡と密接に関連するという性質があるというものです。

 

細胞外液の陰イオンとして、Clに次いで量の多いHCO3−(重炭酸イオン)があります。

 

HCO3は、体液pHの調節に中心的な役割を果たす電解質で、
代謝性アシドーシス/アルカローシスの指標として有名な物質です。
酸塩基平衡異常が存在すれば、これを間接的に反映し、Clの変化が現れることになります。

 

HCO3も、腎においてNaに伴われ再吸収される陰イオンで、
ClとHCO3は互いに影響を与え合い、結果として陰イオンの合計量がほぼ一定に保たれるようになります。
よって、何らかの原因によりHCO3が低下すると、これを補うようにClが上昇しますし、
逆にHCO3が上昇するとClが低下します。